製作後記 光明寺
江戸時代の末期(文政5年 1815年)に制作された(約200年前)お寺の前の灯籠が平成28年4月14日の熊本地震において、危険性が出てきたので、新しい灯籠をということで制作、据付
真宗大谷派光明寺は私は檀家ですので、気持ちを込めて制作しました。受け鉢の彫刻が波とうさぎ、蓮の花、扇、狐等多数の彫刻があり、かなり風化も進んでいましたので、多少抽象的に制作しました。 以前の玉垣を撤廃して、そこに座れるように(バス停の前)、石を数個配置をしまして、石の椅子兼防石としました。ご院家さんとの話し合いで、空間の中の石の配置と水平感は安定感と安心と広さを感じ、よりお寺の素朴さと深い歴史を感じるような気がします。
バスを待つお年寄りや子供、高校生とか石に座っている様子を見ると安心します。
門入り口に光明寺と判るものがなくて、ご院家さんと相談、門柱を父の七回忌に寄付致しまして大変喜ばれました。門柱は玄武岩にて制作、非常に固く、中は黒御影とよく似て、外見は、急激な冷却によるひび割れで、六角形(多角形)、表面は土を含み、見た感じと石内部は全く異なります。二面をカットして磨き、光明寺の金箔を入れています。